設備・環境対応
産業機械ロールの硬質クロム処理を行う会社から、設備更新の負担について相談。保全履歴や排水・品質の資料を整理し、メンテナンス会社への承継と投資負担の扱いを検討しました。
当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
産業機械ロールを中心に硬質クロム処理を行う会社から、設備更新の負担についてご相談をいただきました。既存顧客から受注が続く一方、今後も単独で設備への投資を判断していくことに不安がありました。
排水処理設備や検査機器の更新時期が近づき、工程を支える社長やベテラン社員からの技能承継も課題でした。メンテナンス会社を候補先に、設備と人材を含めた事業の引継ぎを検討しました。
重視した条件
設備更新の負担をどう扱うかとともに、既存顧客の品質・納期への要求に対応する体制を大切にしました。現在の設備の状態と、今後検討が必要な更新を分けて候補先へ伝える方針でした。
従業員の雇用、液管理や外観検査を担う人の役割、社長の引継ぎ期間も条件として整理しました。候補先のメンテナンス事業との連携を考える際にも、既存の現場と取引関係を確認することを重視しました。
整理したポイント
浴槽、整流器、治具、検査機器、排水処理設備について、現状と保全履歴を確認しました。不動産やリース、協力工場との契約関係もあわせて整理し、設備の引継ぎに必要な確認事項をまとめました。
決算や月次の推移、顧客別・工程別売上に加え、薬品・排水の資料と排水測定記録、スラッジ処理の委託先を確認しました。検査成績書やクレーム対応の記録も、現場の状況を説明する資料としました。
承継に向けた確認事項
株式譲渡を選択肢に、更新が必要な設備、費用負担、不動産の扱いを検討しました。候補先がどの設備と運営体制を引き継ぐのか、現状の資料と担当者への確認を通じて整理する方針でした。
情報開示は社名や顧客名を伏せた概要から始め、秘密保持に配慮して詳細を共有する進め方を相談しました。従業員と取引先への説明順序も含め、設備更新と事業承継をあわせて考えたご相談です。